尾道正家 | 三原正家

天平時代から千三百年続く尾道の旧家 其阿彌家 三原派の刀匠や刀鍛冶の歴史的資料を公開しています。 平成13年(2001年)8月15日15:45開設

小烏神社 御祭神 小烏大神 広島県福山市鞆町跡地1107-16
広島県福山市鞆町跡地1107-16(旧備後国沼隈郡鞆町)令和5年(2023年)1月1日
平安京を開いた第五十代桓武天皇が、ある日南殿において朝拝をされていると、突然飛び出した一羽の鳥が「自分は伊勢神宮のお使いであると申しのべるなり」、後は何言うまでもなく飛び去った。それで帝は、不思議なこともあるものよと小首をかしげ、ふと見ると一振りの太刀がひっそりと置かれていた。これが“小鳥丸”と名付けられた由来となる。その後、桓武天皇は天皇家の守護刀として秘蔵され、のちに曾孫の高望王を祖とする平氏に授けられた。
小鳥神社は、六代正家の子孫で室町時代の応永 (1394年-1428年)の頃に活躍し鞆鍛冶の祖と言われた貞家の一族が氏神として祀った小さな社が始まりとされ、かつて裏に「小鳥」という銘が入った太刀を御神体としていました。なお、参道は幕末まで原町側 にある石段からでした。明治44年(1911年)5月3日に現在の社殿が新築され、現 在の敷地は第2次世界大戦後に鍛冶町(鍛冶屋町)の鍛冶職人の屋敷が移転してから拡張 されたと伝わっています。また、小鳥大神は、神仏習合の影響で小鳥大明神とも呼ばれます。旧広島県沼隈郡には、1185年(文治1年)2月の屋島の戦い以降から平氏にまつわる伝説が語り継がれています。